数字は非常にわかりやすく、とても便利なものですが、
きちんと理解して使わないと
人を傷つけるものでもあります。
中学受験の偏差値はその代表的なものです。
値の持つ意味を 保護者様がよく ご理解いただいて使わないと
お子様を傷つけ、勉強嫌いな子供に育てかねません。
これからお伝えすることで、
少しでも 中学受験の偏差値の持つ意味が
分かっていただければ幸いです。
母集団が変われば 偏差値の数字の持つ意味はちがってきます。
公立小学校で行われたテストで出した偏差値で
偏差値50であれば公立小学校の平均点レベルです。
ふつうの子の成績です。
でも、中学受験のように頭の良い子だけを集めて行ったテストでの
偏差値50 の意味は先ほどの50の意味とは違ってきます。
頭の良い子達の平均であって、「ふつう」ではないですよね。
この「ふつうでない」のが
どのくらい普通でないのか わかりませんよね。
だから、偏差値50と聞くと 「えぇ~っ」と驚かれるのですよね。
ふだん小学校では成績の良い子ですから、
まさかうちの子が「50」と数字を取るとは思っていませんよね。
でも中学受験の偏差値50は
高校受験の偏差値60~65くらいに匹敵するのです。
偏差値40も
高校受験の偏差値55くらいのレベルになるのではないでしょうか。
下の図を見てください。イメージにしてみました。
中学受験をする子は全小学生の25%くらい。
その中で偏差値60以上になる子は その中の15%程度。
0.25×0.15 = 0.0375 (3.75%)
全小学生の上から 3.75%にならなければ取れない成績です。
このすごさがわからず、偏差値60という数字を軽々しく使う方がいらっしゃいます。
わかりやすく説明するために高校の部活動でお話しします。
部活動を一生懸命やったことがある方は多いと思うので。
埼玉県の高校は全部で201校ございます。
その上位 3.75%というと 7~8校。
その上位 3.75%に入るということは、県大会に出場してベスト8ですね!
ベスト8の学校ともなると、すごい才能の選手の集団ですよね。
その上、そのすごい集団が恐ろしくハードな練習をこなし、
さらに磨きがかかっている学校だと思いませんか。
才能と努力は本当に中途半端ではないレベルです。
それが中学受験の偏差値60です。
軽々しく、だれでも 簡単にとれる成績だとお考えになっていると
努力している お子様を傷つけてしまう数字であることを
ご理解いただけるでしょうか。
目指すことは悪い事ではありません。
むしろ 挑戦してみていただきたいです。
ただ、「その成績が取れない」 イコール 「ダメな子」
にはしないでいただきたいです。
お子様を数字だけで見ないでくださいね。
「さすがに偏差値40台は中学受験をする意味があるの?」
と考えてしまう保護者様も多いと思います。
数字だけ見てしまえばそうかもしれません。
でも、偏差値40台の私立中学校にも
非常に良い学校があります。
数字の先入観があるから気付かないのかもしれません。
公立中学校にそのまま進学せず、
その中学校で6年間お世話になったほうが
絶対有意義な6年を過ごせると思わせる学校です。
そういった学校は校長先生をはじめ、
先生方が本当に真剣に教育に取り組んでくれています。
学校説明会に参加なさって、そんな学校を選んで受験してみてください。
中には入学時の偏差値は低いけれど、
偏差値が上だった学校より 大学受験の合格者実績が
かなり良い学校も実際にあります。
子供(人)は環境で変わります。
その環境を与えてくれる学校は入学時の偏差値だけではわかりません。
偏差値という数字だけで学校を選ばずに、
実際に学校を見て、育ててくれる学校を選びましょう。
塾の体験談はこちら → クリック
お子様が塾の入室時刻、退室時刻に
自動で保護者様の携帯電話、
PCへメールでご連絡。
初めての塾通いでも安心です。
塾の さぼり防止 にも効果あり!
【小学生】