ワーキングメモリー(作業領域)

躍進館で指導をしている「わくわく文庫」の指導の様子の視察に、ある脳科学者が躍進館へいらしたことがあります。

その時にうかがった話の中で興味深い話がありました。ワーキングメモリーです。 簡単にいうと頭の中にある作業領域です。この領域が広いと複雑な学習内容でも簡単にできるようになるらしいのです。

わかりづらいと思いますので、たとえてお話しします。.jpg

このワーキングメモリー(作業領域)は頭の中にある作業台です。この台が広いといろいろな資料を広げて考えることができます。

逆に狭いとすぐに資料でいっぱいになり、考える余裕もできず、勉強がはかどらないことになります。

どんな風にはかどらないかというと。。。

英語の長文を読むとき、英単語の意味を引っ張り出しているだけで、ワーキングメモリーがいっぱいになり、前の文章で何が書いてあったか忘れてしまったりします。

難易度が高く、複雑な内容になればなるほど このワーキングメモリーの大きさが必要になります。

頭の良い子はこのワーキングメモリー(作業領域)が広く、物事を理解しやすくなっています。(図形や立体を思い浮かべて動かすこともできる人もいるようです。) 

「学校の先生の説明がわからない」と言っているのは、ワーキングメモリーが狭くて、先生が話している内容を次から次へと忘れているのかもしれません。すぐに先生のせいにしないで、ワーキングメモリーを広げる工夫をしたほうが良いかもしれません。

このワーキングメモリーですが、鍛えれば広げられるようです。そろばんの暗算など、図や映像が思い浮かべる右脳トレーニングもよいそうです。そろばんの優秀者に頭がいい子が多いのはうなずけます。

そろばん同等、またはそれ以上に良いのは読書だそうです。登場人物、場面、人間関係など、いろいろ頭に残しながら読み進める読書は、どんな子でも、無理なくワーキングメモリーを広げてくれるそうです。

本を読む子に育てることはご家庭でもできますよね。ぜひやらせてみてください。

躍進館がわくわく文庫の指導を行っているのは、本を楽しむ子に育てながら、ワーキングメモリーを広げ、文字情報処理速度を

向上させ、無理なく、楽しく、学習能力を向上させ、これから難しくなる勉強に対応できる子に育てるためです。

小学校1~4年生からの受講がおすすめです。

 

中学受験をなさる方は、人並み以上のワーキングメモリーと読書スピード(文字情報処理速度)が必要です。小学生低学年からわくわく文庫で鍛えておくことをお勧めします。早い方は年長から始めています。全教室で指導中です。

Posted by:

Share:

Tags