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こんな話を聞いたことがありませんか?
「おまえはダメだ、ダメな子だ」と言われ続けた子は「ダメな子になろう」とする。
なぜなのでしょうか?
子どもに限らず、大人でもそうなのですが、
だれでも大切な人に認められようとして次のような行動をとります。
① 注目を引く
② 力を示す
③ 復讐する
④ 回避する
① 自分は良い子だと親の注目を引こうとします。
「ママ!」「ママ!」「ママ!」 まだ幼いころ、たくさん聞きませんでしたか?この言葉。
「自分は保護者に認められている」その安心感がほしいのかもしれません。
② 注目が集められないと力を示すようになります
かんしゃくをおこしたりしてでも 注目を集めようとします。
「ボクはできる良い子だ」と保護者に思ってほしいので、できないことを受け入れられません。 だからかんしゃくを起こすのでしょう。
③ さらに復讐するようになります。
力を示しても認められない場合、問題行動を起こして、保護者に不快感を与え、復讐しようとします。
復讐の意志・目的をしっかり持ってわざとやっているのではないので注意してください。保護者に敵意を持っているわけではありません。
あくまでも保護者に認められたいがためにこんなゆがんだ行動をしてしまっているのです。
この行動がエスカレートするとリストカットにもつながります。
④ それでもダメだった場合、回避します
力を示したり、復讐したり、それでもダメだった場合、無気力やあきらめを態度に示し、自分はダメな子だとワザと大人に示し、物事から逃避するようになります。(最初からこの行動を取る子も多い)
努力する前から無理だと言い、行動しようとしません。
行動しようとしないのは、保護者に自分の無能さを見せ、失望されたくないという気持ちの裏返しでもあるように感じます。
「ダメだ、ダメだ」と言われ続けると人はこういった行動に走り「ダメな自分」を演じるようになります。
逆に保護者に認められて育つと全くちがった行動になります。
(「認める」と言うのは「ほめる」とはちがいます。「ほめすぎ」は悪い方向に働くことがあります)
人はもともと成長しようとする欲求を持っています。
大好きな保護者に認められている子は、安心していられるので、自分の成長しようとする欲求に火が付きやすくなります。
塾でもそんな子をたくさん見てきました。
もっともっと高みを目指して努力するようになります。
今、勉強ができるかどうかは 関係ありません。
塾で気を付けているのは まわりの生徒と比べないこと。
したということをわかってもらえるように心がけています。
これなら どんな子も認めてあげることができますよね。
ひとりひとりのベストを引き出すなら、絶対 競争や比較はさせない方がいいです。
(入試も「〇△校にふさわしい生徒に自分がなる」と考えたほうが良いです。ふさわしい学力がつけば受かるのですから。)
保護者のみなさまもご家庭で「認める」ことを実践してみてはいかがでしょうか。
子どもの行動が変わってきますよ。
保護者の方は 勉強面でなかなか日々の成長を感じることはできないと思いますので、生活面で「大人になったなぁ」と感じることを認めてみてはいかがでしょう。
勉強のできる子、一生懸命やる子の多くは、精神的に成熟しています。
大人になった」面が多ければ多いほど、勉強面でお子様が変わるチャンスが増えてきます。
朝、自分で起きられるようになった
家の手伝いをするようになった
自分で時間を管理できるようになった (←私のおすすめです!)
どんな些細なことでも良いので、成長していることを認めてあげてみてください。
私は アルフレッド・アドラーという心理学者の本を何冊か読みました。
躍進館が主催する指導研究会のメンバーの先生から教わったのですが、子育てに役に立つ話がかなりあります。
子育てなどに悩んだら、ぜひお読みになってみてはどうでしょうか。
「心理学?むずかしそう。。。」 大丈夫です。
マンガも出版されています。
実は職場の人間関係、夫婦関係にも応用できます。。。
かなりおすすめです! アドラー心理学!